建築物内の環境振動のうち床の上下方向振動は、歩行振動、エアロビ・タテノリなどの多人数運動に起因する振動、交通振動、生産設備機械から発生する振動etcが挙げられます。これらの原因となる所謂”内部人工振動源“にはその他の外乱（風、地震等）に比べて、遥かに対象期間が短い（再現性が高い）ために問題が表面化し対策が必要となるケースが多くあります。

　ヤクモではこのような環境振動の改善にAMDやTMDを用いた制振対策をご提案しております。提案の際にはどの位の効果が得られるかをシミュレーションしてお客様にお伝えしていますが、数字だけだと実際にどのくらい改善されるのかイメージが沸かないとの声をよく頂きます。また、制振対策はあらゆる振動に対して万能なのかといいうと必ずしもそうではありません。現状を調査した結果、防振などその他の方法をチョイスすべきと判断するケースも多いです。我々は、このような経験から、制振対策を検討するにあたり、本当に制振が有効なのかどうか、効果がコストに見合うものかどうかを事前に確認できると良いなと考えています。

　そこで今回のウェビナーでは、そんな時に役立つ「問題となっている振動の調査・診断」と「制振効果の体感確認」が一度に出来る可搬型（ポータブル）AMDを、実際に振動問題が発生していた現場で実測したデータと共にご紹介いたします。